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保健科学研究第7巻Health science research vol:7

原著論文 Original article 

福島第一原子力発電所事故により避難生活を送る高齢者の運動機能低下の実態と身体活動向上への予防的介入の試み

井瀧千恵子 福士泰世 加藤拓彦 小山内隆生 大津美香 笹竹ひかる 北島麻衣子 冨澤登志子 細川洋一郎 西沢義子

誌名:保健科学研究 第7巻 pp21-27
公開日:2017/03/31
Online ISSN:1884 6165
論文種別:原著
キーワード:福島第一原子力発電所事故,高齢者,身体活動,ロコモティブシンドローム
本文:PDF(0.9MB) FREE

要旨
【目的】本研究は,避難中の高齢者の身体活動向上への方法を探ることを目的に,原発事故により避難生活を継続し仮設住宅に居住している高齢者を対象に,ロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)の実態を調査した。
【方法】8名の高齢者を対象とし,測定項目は「ロコモ度テスト」と握力測定とした。測定項目の他にプログラムとして,ロコモ予防のためのロコモ体操,手芸・工芸を実施する軽作業,健康ミニ講話で構成した。
【結果】介入期間中に8月と半年後の2月に「ロコモ度テスト」を実施した。半年間でロコモに該当していなかった2名がロコモ度1へ悪化し,2名とも立ち上がりテストの得点が低下していた。握力は全国調査の結果に比べ,介入前後共に低い値を示した者が多かった。プログラムの満足度はvisual analog scale( VAS)で88.4±7.5であった。
【考察】ロコモ度が悪化した2名については,下肢筋力の低下が推測される。本介入による握力の変化は認められなかったが,7割の対象者が全国平均よりも低値であり,避難生活の継続により体力の低下を引き起こしていることが示唆された。
【結論】本研究ではロコモ度2が半数であり,握力の低さからも筋力低下が推測された。

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