本文へスキップ

青森県の地域医療・福祉の発展に貢献する。

お問い合わせはTEL.0172-39-5905

〒036-8564 青森県弘前市本町66−1

保健科学研究第8巻2号Health science research vol:8 No2

原著論文 Original article 

医療依存度の高い患者と家族への退院支援

渡邊舞 喜多島直美 川添郁夫

誌名:保健科学研究 第8巻2号 pp13-19
公開日:2018/03/31
Online ISSN:1884 6165
論文種別:原著
キーワード:医療依存,退院支援,在宅療養
本文:PDF(0.7MB) FREE

要旨
医療依存度が高いまま在宅療養することとなった患者の介護者である家族に半構造化面接を実施し、看護師の退院支援のあり方を検討した。分析方法は、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いた。その結果、≪症状の進行に対する不安≫、≪医療者からの言葉による自宅退院の意識化≫、≪医療処置を実施する家族の恐怖感≫、≪医療処置への不安と退院への覚悟≫、≪医療者からもたらされる安心感≫、≪タイミングをとらえた退院指導≫、≪自立度が高まる喜び≫、≪具体的な退院準備≫、≪自宅退院の決断≫、≪家族を優先する態度≫の10概念が抽出され、意味内容から【患者家族の様々な思い】、【サポートに基づく安心感と自信】、【信頼関係の確立による自宅退院の決断】の3カテゴリーに集約された。家族は在宅療養に際して症状の進行に対する不安や恐怖感を強く抱いていた。看護師は家族の思いを共有する態度や安心できる関係づくりに心掛けていた。在宅移行を見据えて提供された医療者からの指導、共感、励ましが、家族にとって在宅介護への覚悟を決めた契機となっていた。看護師からの退院指導に際しては、患者と家族の意見を尊重し、コミュニケーションをとりながら家族目線で指導すること、病状の変化に沿った、家族の意思決定を支援していくことが重要であった。


Health Sciences Research保健科学研究会

〒036-8564
青森県弘前市本町66−1
TEL 0172-39-5905
FAX 0172-39-5912