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保健科学研究第9巻2号Health science research vol:9 No2

原著 Original article 

湯たんぽの貼用方法の違いが生体と寝床内温度に与える影響

太田一輝 高間木静香 工藤ひろみ 安杖優子 佐藤真由美 工藤せい子

誌名:保健科学研究 第9巻2号 pp11-20
公開日:2019/03/31
Online ISSN:1884 6165
論文種別:原著
キーワード:湯たんぽ貼用方法温熱効果寝床内温度
本文:PDF(0.7MB) FREE

要旨
本研究の目的は,1時間前に80℃の湯たんぽで温めたベッドに臥床し下腿の間に貼用する場合(貼用群)と同様に温めたベッドに臥床後湯たんぽを除去した場合(除去群)の生体と寝床内温度の変化を明らかにすることである。対象者は男性21名であった。方法は同一対象者に対し貼用群,除去群,コントロール群の3種類の方法をランダムに実施した。生理的指標(表面温,深部温,寝床内温度など),主観的指標(温熱・快適感覚・POMS短縮版)の測定を行った。貼用群と除去群では足底表面温・深部温が上昇したことから,ほぼ同様の加温・保温効果があることが示唆された。温熱・快適感覚では,両群ともほぼ同様の効果があり,POMSでは,除去群がより有意に快適さを示した。貼用群は接触により低温熱傷を生じる可能性が考えられたが,除去群では,湯たんぽを除去するため低温熱傷の心配はない。寝床内温度では,両群とも,快適な寝床内温度を上回って保温効果があった。


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