IVR室内における鉛板使用による床からの散乱線量低減効果の検討
阿保淳 工藤幸清 荒井僚太 坂本颯 千田真由香 野呂朝夢祐 小山内暢 對馬惠 小宮睦弘 葛西慶彦 成田将崇
誌名:保健科学研究 第13巻2号 pp11-18
公開日:2023/03/31
Online ISSN:1884 6165
論文種別:原著
キーワード:IVR,散乱線,鉛板
本文:
PDF(1.4MB) FREE
要旨
Interventional radiology (IVR) 室内における術者の足部の被ばく低減を目的とし,鉛板使用による床からの散乱線量低減効果の検討を行った。IVR室の床に鉛板を置かない場合と置いた場合での術者の足部位置における散乱線量をモンテカルロシミュレーションソフトParticles and heavy ion transport code system (PHITS)により算出した。同様に,ガラス線量計ならびにサーベイメータによる実測を行った。その結果,鉛板使用による散乱線量の低減率は,シミュレーションの場合において約7割,実測の場合において約3割となった。このことから,鉛板使用は術者の足部の被ばく低減に有効であることが示唆された。